作文の時間を思い返すと、非常に居心地の悪い思いをしたことがよみがえる。
・何を書いたらいいんですか?
・どう書けば先生にほめてもらえますか?
・終わったことで覚えていないんですけど...。
・みんなと同じようなことしか書けないんですけど、まねしてるっていわれますよね?
小学生のとき、疑問だらけの頭の中。
作文の時間が早く終わるのを待っていた。
帰ってから、無理やり原稿用紙を埋める。もう12時すぎている、なんてことが多々あった。
こんなことがいつまで続いたことだろう?
それがひょんなことから、読書に目覚め、同じ作者の本を何冊か読んだころから、変わった。
この作者なら、こんな風に書くんだろう、と考え書いてみる。
すぐに字数が埋まっていく。
お、これなら書けそう。
こう書けばもっと面白い、と書くうちに結構作文の時間は楽しいものになった。
それから国語の成績が教科の中で一番高くなった。
おかしなことに、相乗効果で他教科の成績も高くなった。
そんな経験から、成績をあげるには、国語、特に作文能力の向上が有効なのではないか、と密かに思っていた。
ネットでは、授業づくりネットワークの上条先生が、見たこと作文を提案されていた。
- 決めたテーマについて書く。
- 追究したことを書く。
- 発見を中心に書く。
子どもの「見る力」を育てるために、「見たこと帳」を毎日書くことが目標。
「したこと」から「見たこと」へと限定することによって、
- 誰にでも書ける
- 追究したことが全部書く材料になる
- 書式をそろえることができる
- 一斉指導を行うことができる
らしい。見たこと作文–実践!作文研究会
したことではなく、見たことを書く。
慣れてきたら、クラス全体で同一の話題をテーマ(花、鳥、虫など)にする。
わからないところや、あいまいなところは、疑問形や質問に変えて、新しいテーマにする。
「見たこと作文」システムと「総合的な学習の時間」との関連,山形大学大学院教科教育専攻社会科教育専修五十嵐 康著(『山形大学 研究集録99』所収)に詳しく書いてある
これは、作文指導の導入としていいのではないかと思う。
中級ぐらいになると、作文の書き方アドバイス – 森竹高裕先生が、参考になる。
が、やったことがなく才能があるのかないのかわからない私には、マンガはすぐには描けない。